スペイン料理は、たっぷりのソースで味付けするよりも、素材の旨みを生かしたものが多いのでグルメな人におすすめです。
オリーブオイルをかけて、にんにくや玉ねぎ、ジャガイモを多く使います。
米や魚介類を使うところは、日本食に通ずるものがあります。
そんなスペイン料理には定番グルメが3つあります。
パエリア
パエリアはバレンシア地方のスペイン料理で、ラテン語でフライパンを意味するパテーラをカタルーニャ語にするとこのような発音になります。
パエリア専用の鍋に具材に米や水、美しい黄色を演出するサフランを混ぜて炊きます。
日本では魚介類を使うことが多いですが、本場バレンシアでは鶏肉やカタツムリ、うさぎ肉、山の幸を具材に使います。
スペインではパエリアを作るのは父親であり、鍋の底のおこげがアクセントとなっています。
スペイン料理の中で最も有名なメニューですが、9世紀頃のアラブが発祥とされます。
アヒージョ
アヒージョはスペイン語でにんにく風味という意味です。
オリーブオイルとにんにくに様々な具材を入れて低温で煮込みます。
オイルはパンに付けるなど再利用でき、パーティーにも出せる華やかなスペイン料理です。
アヒージョでは直火に対応した耐熱の陶器に具材を入れますが、日本で持っていない時はグラタン皿やフライパンでも作れます。
にんにくが加熱されて色が変わったところに具材を入れ、5分~10分煮込むだけです。
定番の具材はエビやタコなどの魚介類で、きのこや野菜でも美味しくなります。
きのこ系には合いませんが、魚介類にはシェリー酒を仕上げにかけると風味が良くなります。
トルティージャ
トルティージャは日本やイギリスで「スペイン風オムレツ」と呼んでいます。
ジャガイモやほうれん草、玉ねぎ、ベーコンなどを具材を炒めたら、塩を加えた卵を混ぜてフライパンの形に合わせた丸型で焼いたものです。
具材はたっぷり入れるので、厚さは2cmほどになり、ケーキのように切り分けて食べます。
ジャガイモと玉ねぎを事前に塩で味付けすれば、味が馴染んで具材が調和します。
具材を加熱する時は、オリーブオイル以外にもコーン油や菜種油などで代用できますが、スペイン料理らしさを味わうにはオリーブオイルが欠かせません。
残った油はにんにくと野菜のエキスがたっぷり出ているので、他の料理に使いまわせます。
スペインでは半熟よりも固焼きが定番で、フライパンで蒸し焼きにして作ることもできます。