「京都ラーメン」おそらくイメージから「しょうゆをベースにしたさっぱりした味」ということを想像される方も多いのではないでしょうか。
その理由は?と聞くといろいろな京料理がさっぱりして上品な味がするからと答える人も決して少なくはないと思います。
京都ラーメンはこってり濃厚
特に首都圏では、昭和50年代に京料理をイメージしたうす味のラーメンが人気を博した時期がありました。
それが関東を中心に全国へと広まっていったのです。
ですが、このうす味のラーメンは「京風」という名が付いており、決して「京都ラーメン」ではないと地元の人たちは口々に言います。
つまり、漬物を代表とした京料理は「あっさり」でも、ことラーメンに関すれば「あっさり」ではなく「こってり」「濃厚」なスープが特徴なのです。
大学生は食べ盛り
京都は言わずと知れた歴史の街ですよね。
江戸時代まで1000年以上も日本の都として栄えてまいりました。
そのおかげか世界遺産にも認定されているように古い神社仏閣が多く、また、文化も祇園を代表される様に上品でおひとやかな雰囲気を想像される方も多いでしょう。
それと同時に京都は「学生の街」でもあるのです。
京都には国公立や私立大学のキャンパスがいくつかあります。
10代後半から20代中盤の若者がキャンパスライフを楽しむ大学。
この年代といえば「食べざかり」でもありますよね。
とんこつ醤油の濃厚で深いコク
では、どんな特徴があるのか。本当に濃厚でスープが黒いのか。
うどんや蕎麦などは出汁が効いたスープの色もとても薄く、上品な味わいの商品が多いですよね。
しかし、ラーメンはとんこつ醤油をベースにしたスープを使用しているお店が多く、色はどちらかといえば「黒い」ものをしたものがおおく、その味は濃厚でその中にも意外とあっさりしていて深いコクのある店がとても多いのです。
九条ネギと背脂ちゃっちゃ
もう一つの特徴が京野菜の一つである「九条ネギ」を薬味として使っている店が多いということです。
何年か前に流行った「背脂チャッチャ系」も京都が発祥の地だと言われています。
豚の背脂を入れるため見た目は脂っこくて少し重そうな感じがしますが、実際に食べてみると意外にあっさりしています。
ラーメンと言っても本当に様々な種類があります。
店によってもスープに特徴があり、100店舗あれば100通りの味があると言っても過言ではありません。
現在ではいくつかのチェーン店もあり、「ご当地ラーメン」としての地位が確立されつつあります。
日本の古都の新たな味を楽しむことも旅行の醍醐味でもあるのです。