「グルメ」といえば、かつては限られた一部のお金持ちなど余裕のある人だけのものでした。
普段の食事では食べられないような特別な食事をするということがグルメだと思われていたのです。
しかし、時代は変わり、手の届く範囲で美味しい料理が食べられる店というのがたくさん出てきました。
街を見渡してみても、評判のお店というのはたくさんありますし、反対に料理がまずい店というのはほとんどないような状態です。
そう、誰もが日常生活の中でグルメになる時代が現れたのです。
ホテルや高級レストランも手が届くところに
グルメの代名詞とも言えるのが、高級レストランやホテルのレストランなどです。
これらは値段も去ることながら、格式の高さからも一般人にとってはなかなか足を踏み入れられない場所と考えられていたのではないでしょうか。
しかし、最近では必ずしもそうではなくなってきています。
お金持ちだけをターゲットとしていたのではレストラン側も成り立たないという事情もあるでしょう。
ディナーはやはりハードルが高い場合が多いですが、こうした高級店でもお得な価格でランチを提供するところが増えてきました。
ホテルなどでは、宿泊客以外でも食べられるビュッフェなどが女性を中心に人気を呼んでいます。
まさに誰もがグルメを楽しめる時代という感じです。
B級料理も立派なグルメに
最近ではB級グルメという言葉もよく聞くようになりました。
かつては庶民の料理として考えられていたものが、グルメとして取り上げられるようになってきたのです。
全国各地のご当地B級グルメを集めたイベントは毎年大人気で、そこでグランプリを受賞した料理は瞬く間に全国区になるようになりました。
また、B級グルメの代表格であるラーメンなどは、その専門の評論家が現れたり、海外でも認められるようになってきています。
きっかけはインターネット?
こうして誰もがグルメになれるようになった1つのきっかけがインターネットの普及でしょう。
かつては美味しいお店というのは口コミで広まっていくというのが一般的で、だからこそ限られたコミュニティの中でだけ成り立っていたのです。
それが最近では、インターネットで検索すればそれぞれの街の美味しいお店の情報があふれるほどに出てきます。
初めて訪れた街であっても、美味しい料理に辿り着くことがかなり容易になったのです。
そして、自分が見つけた美味しいお店を人に紹介する際にも、インターネットを使えば不特定多数の人に紹介できるようになり、誰もが美味しい料理を楽しめる時代が出来上がってきたというわけです。