広島の名物料理といえば、お好み焼きです。
観光客で訪れる人たちの間でも、人気のあるソウルフードです。
広島では、「お好み」と呼ばれて、みんなから愛されている存在で、大阪のお好み焼きとはまた違う面を持っているのです。
具材は卵と肉、野菜、麺が主になります。
これ一枚で充分な食事として利用されているため、昼食や夕飯で食事として食べられています。
大阪ではどちらかというと、テイクアウトや食べ歩きなどをして小腹を満たす感覚があるため、存在感が違うのです。
広島のお好み焼きに入っているのは焼きそばではない
広島のお好み焼きを紹介するときに、焼きそばが入っていると書かれているガイドブックや料理のレシピ本があります。
しかし、実際には焼きそばではないのです。
本当は、麺をラードなどで焼いて、表面がパリパリになった香ばしい麺を入れているのです。
そこら辺を間違っていることが多くあり、酷いときには大阪で、大阪のお好み焼きにただ焼きそばを入れるだけで、広島焼きというありもしない料理を作って提供していることもあるのです。
実際にはお店によって麺の焼き方は異なりますが、全く味をつけないか軽く塩コショウをして焼き上げ、他の野菜と卵で重ね合わせて作るものです。
粉ものではないヘルシーな料理
大阪のお好み焼きは、小麦粉を主体にして、キャベツや豚肉、海鮮物などをあらかじめ混ぜて焼く、混ぜ焼きであり、粉もの文化です。
これは、たこ焼きやたい焼きに共通しています。
一方広島では、小麦粉は薄く伸ばして材料を重ねていく器がわりになるようなものですので、あまり小麦粉の感じは食べたときに感じられません。
主に感じるのは、野菜と麺になります。
生地の上に山盛りになるほどたっぷりと野菜が入っているため、とてもヘルシーな料理なのです。
また、材料の量を加減して、好きな分量で作ることができます。
まさしくお好みで作ることができるのです。
重ね焼きだからできる特徴
広島では、各家庭やお店によって、それぞれに焼き方の特徴があります。
例えば、卵に完全に火を通さないで半熟の状態で楽しむこともできますし、中に入れる具材もお好みで入れることができます。
中には海鮮物をあらかじめバター焼きにして入れたり、豚肉を挽き肉で入れたり、本当に三者三様に作ることができるのが特徴です。
そのため、飽きることなく新しい形に出会うことができるのです。
これこそが広島の楽しみ方であり、ぜひ旅行で行った際にはそれぞれの違いを体感してみてください。