冷えは女性の大敵。
調査によると、若い世代ほど、冷え症に悩む女性が多く、基礎体温が低いことが指摘されています。
中国では、古来から「冷えは万病のもと」と言われており、現在でもビールは冷えたものを飲まない、夏場でも飲み物に氷を入れないといった人が少なくありません。
中国には、漢方薬や東洋医学をはじめとする冷えに役立つ知識や秘訣が沢山あります。
中でも、食べ物からパワーを頂き、血と気を整える薬膳料理は、漢方の基礎中の基礎。
日本で売られている食材を使用して、毎日頂ける薬膳料理にトライしてみましょう。
薬膳料理と聞くと、ヘルシーすぎて物足りないと言うイメージを持つ方も多いでしょう。
今回はそんな薬膳料理の秘密に迫ります。
植物が持つ色のパワーとエネルギー
実際、中国では、季節、身体の部位、自然界の事象、体質などをタイプ別に分け、それに対応した色や漢方、植物を用いてきました。
薬膳料理は、植物が持つ色のパワーとエネルギーを頂くことができる最高の方法です。
その為、薬膳料理は想像以上にカラフルで、味も多彩です。
私たちの身近にある漢方食材としておススメなのが、ショウガ、はちみつ、棗、シナモンなどが挙げられます。
これらは、薬膳料理には欠かせない調味料でもあります。
漢方や食材は、寒・熱・温・涼の4タイプに分けられます。
例えば、身体が「寒」の性質を持つ人は、「温」または「熱」の性質を持つ食材を多くとることで、そのバランスが保たれるという訳です。
例えば、ショウガや棗、シナモンも身体を温める効能があり、冷え症の女性にはぴったり。
冬の定番の鍋に、たっぷりのショウガと、棗を入れ、しばらく煮込んでおきます。
そこにお好きな具材を入れれば、身体がホカホカ温まる薬膳鍋の出来上がりです。
また、角煮には、身体を「温」に導く八角やシナモン(棒状)を加えることで、より味も引き立ちます。
普段の調味料にひと手間加えるだけで、身体をポカポカ温める薬膳に早変わりするのが嬉しいですね。
砂糖の摂取をする際も、白砂糖を黒砂糖に変えてみましょう。
色の濃い黒糖もまた、沢山のミネラルや鉄分を含んでおり、女性を綺麗にする魅力の食材です。
棗とシナモン(棒状)をお湯で煮詰め、ティーパックの紅茶、そして薄くスライスしたリンゴ、黒糖を入れて、煮立たせれば、身体が温まるスペシャルドリンクの出来上がりです。
また、身近な食材の中では、かぼちゃ、いわし、えび、ニラ、くるみ、サケなどが、冷え症の方には特におススメなので、積極的に取り入れると良いでしょう。
体質改善には何事も継続が大事です。
毎日少しずつ取り入れ、冷え症と早くおさらばしたいですね。