外出先で食事をするということは、私たちの何気ない日常にささやかな楽しみを与えてくれます。
現在では週に何度も飲食店を利用するという人々も多く、中には毎晩外食しているという人もいるようです。
当たり前のように根付いている外食ですが、訪れた際に良くない印象を受けたり、料理がおいしくない飲食店へは二度と行かない人が多いでしょう。
逆に良いサービスを受けたり、料理がおいしいと感じた飲食店へは何度も足を運びたくなります。
今回はそんな、何度も訪れたくなるような「最高のおもてなしをする飲食店」に共通する点を考えてみたいと思います。
店の客層に合った接客を教育している
例えば、学生さんやビジネスマンが集まる居酒屋を訪れたとします。
店に入ると間髪入れずスタッフがやってきて、「いらっしゃいませ!」と最高の笑顔で出迎えてくれたとすると、とても気持ちが良く来て良かったと思えるでしょう。
では同様の居酒屋で、旅館の女将のように「本日はようおこそお越しくださいました。」と正座で丁寧すぎるお迎えを受けたらどうでしょう。
客側の立場からすると、そのような接客を求めてこの居酒屋を選んだのではありません。
いくらきれいな所作ができたとしても、お客様がそれを望んでいるのタイプの店なのか、が重要です。
教育担当のスタッフが新人スタッフに、店の客層や客単価、どのようなバックグラウンドのお客様が多いのかなどもしっかりと理解をさせることはとても重要なことなのです。
声なきリクエストに応えられる
おしぼりがない、会計が間違っている、注文と違う料理がきたなど、間違いは必ず起こります。
このようなはっきりとした間違いには、客の立場としても声をあげやすいです。
しかし、
「料理の味付けが少しおかしい気がする」「取り皿を取り替えたいけれど忙しそう」「子供がいるからできれば喫煙席から離れている場所が良かった」など間違いではないことに関しては、なかなか声に出せない人が多いかと思います。
そのようなお客様の声なき要望に応えられる、または何らかのアクションを起こすことのできるスタッフがいる飲食店に出会うと、おもてなしをされているのだと感じられます。
店内が清潔
海外旅行へ行った際に、日本の飲食店の清潔さを改めて感じました。
常々私は化粧室の清潔さは重要であると考えます。
不特定多数の人が使用する化粧室を好んで掃除したいという人はあまりいないと思いますが、常に清潔であるということは、嫌な業務も進んで取り組むスタッフの勤勉さが垣間見れます。
また、化粧室の掃除管理表などが張られていると、スタッフの業務管理もしっかりとなされているのだと認識でき好感が持てます。
今回は最高のおもてなしをする飲食店について考えましたが、おもてなしとはあくまで受ける側が「もてなされた」と感じて成立するものです。
皆さんの感じる最高のおもてなしについてもぜひ考えてみてください。